(※これは、前会長の平成29年就任時あいさつとなります。現在の会長のあいさつはこちら)
このたび,片山敏郎先生から会長を引き継ぐこととなりました。日本デジタル教科書学会は設立6年目,年次大会の開催も6回となりました。この間,会長として本学会の基盤を築かれた片山先生の方針を引き継ぎ,微力ではございますが,本学会のさらなる発展のために一生懸命に努力していきたいと考えております。
本学会は,デジタル教科書・教材等の活用についての実践や研究を通して,教育に貢献することを主な目的としていますが,現在,その実践や研究の分野は非常に広いものとなっています。第6回年次大会のテーマは,「主体的・対話的で深い学びとICT活用」であり,大会での研究発表内容も,デジタル教科書に関わるものだけでなく,ICT活用,プログラミング教育,ビッグデータの可能性というように幅広いものとなっています。
また,小・中・高等学校,特別支援学校等の教育現場の教員が多く参加していることも本学会の特徴です。教育現場の教員同士による実践や研究成果の共有の場として,そして,教育現場の教員と大学等の研究者との実践や研究成果の共有の場として,大きな役割を果たしています。さらに,教育現場に近い学会でありながら,学術論文誌も定期的に刊行され,2017年からはJ-STAGEにも登録されるなど,研究成果の発信も積極的に進めています。このように今までに築かれてきた学会のよさを6年目以降も大切にしていきたいと考えています。
さっそく会員の皆様からは,研究や研究会のさらなる充実,そして学会の運営についての建設的なアイディアをいただいております。今まで築かれてきた学会の基盤をしっかり維持しながらも,会員の皆様からのご意見を基にさらに発展ができるように努力していきたいと考えております。皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
平成29年8月20日
長谷川 春生
前会長の挨拶はこちら